中小企業庁は、子育て支援や女性活躍推進に積極的に取り組む企業に対して、中小企業向け補助金で加点することを明らかにしました。この政策は、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金など、2023年3月末から順次公募開始される補助金から適用される予定です。対象補助金、加点の条件、開始時期については以下の通りです。
加点措置のある中小企業向けの補助金
中小企業庁は、子育て支援や女性活躍推進に積極的に取り組む企業に対して、中小企業向け補助金で加点することを明らかにしました。この政策は、2023年3月末から順次公募開始される事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金、小規模事業者持続化補助金、事業承継・引継ぎ補助金などの補助金から適用される予定です。以下が、対象補助金、加点の条件、開始時期です。
【対象補助金】
・事業再構築補助金
・ものづくり補助金
・IT導入補助金
・小規模事業者持続化補助金
・事業承継・引継ぎ補助金
補助金の採択率があがる?加点条件とは
補助金の採択率を上げるためには、加点される条件を満たすことが必要です。各補助金には異なる加点条件がありますが、例えば以下のようなものがあります。
- 最低賃金を上回る賃金を支払っている場合
- 前年度と比べて賃上げを実施している場合
- 定期的な賃上げを実施している場合
その他にも厚生労働大臣が子育てサポート企業と認定する「くるみん認定」または女性の活躍を推進している企業を認定する「えるぼし認定」を取得している場合、従業員100人以下で、次世代育成支援対策推進法または女性活躍推進法の一般事業主行動計画を作成し、両立支援のひろばまたは女性の活躍推進企業データベースで公表している場合、経済社会政策室によると、加点幅は1の方が大きく、両方に該当する場合は1の分のみが加算されます。一般事業主行動計画は、従業員数が101人以上の事業主には策定義務があり、100人以下の事業主については努力義務が課せられています。
くるみん認定やえるぼし認定の取得には時間がかかりますが、一般事業主行動計画の作成は比較的容易です。今から補助金を申請する企業であれば、先に2の方から着手することが望ましいでしょう。なお、詳細な加点条件については、最新の公募要領を確認してください。
補助金の開始日は?
中小企業向け補助金とそれぞれの開始時期は次の通りです。
【開始時期】
・事業再構築補助金:2023年3月末開始の公募回
・ものづくり補助金:2023年4月下旬開始の公募回
・IT導入補助金:2023年4月下旬~5月中旬頃開始の公募回
・小規模事業者持続化補助金:2023年6月初旬開始の公募回
・事業承継・引継ぎ補助金:2023年6月中旬開始の公募回